ハンドメイドで布小物や服を作るのが好きという方、生地に物足りなさを感じていませんか?
高いお金を出せば、ブランドの生地や手触りの面白い生地を手に入れることができます。
はじめは気合を入れるためにも高い生地を使っていた方も、作り慣れてくるとたくさんの生地が必要になるので、高いものは買いづらくなりますよね。
そんなハンドメイド経験者の方必見!安い生地を特別な生地に変える方法を紹介します。
その方法とは…染色です!
ただの生成りのシーチングも、染め粉を使って染め上げれば綺麗な生地になります。
作品の価値もぐっと上がりますよ。
生地を自宅で染めるためのステップ
手芸店やホームセンターで販売されている染め粉を使って染め上げる方法を紹介します。
【ステップ1】
まず、生地の素材から使用する染め粉を選びます。
化繊用の染め粉で天然繊維を染めても、全く染まりませんので、素材と染め粉の関係はとても重要です。
手芸店やホームセンターで染め粉を購入する際は、必ずどの素材用の染め粉なのかをチェックして下さい。
また、別売りで「塩」「ゴム手袋」「温度計」が必要な染め粉がありますので箱の裏をチェックしましょう。
塩は染め粉をより生地に浸透させる役割をしてくれます。
【ステップ2】
次に、染め粉に合わせた定着剤を一緒に購入します。
自宅で染めるとなると気になるのが色落ちですよね。
綺麗な色を保つために定着剤を使用しましょう。
液体タイプ、粉タイプと種類は様々ですが使い方の基本は同じです。
【ステップ3】
生地、染料、定着剤を用意したらまず生地をお湯につけておきます。これにより染料の吸収率があがります。
【ステップ4】
染め粉の説明書に合わせて染めていきます。お湯染めや水染めなど染め粉の種類によって様々なので説明書に従ってください。
水染めならバケツや洗面器で。お湯染めならステンレス製のボウルか鍋を使います。
【ステップ5】
染めあがったら、定着液で色を定着させます。
?染色した生地を軽く水洗いし、余分な染料を落とします。
?定着剤を溶かした水に生地をつけて15分~20分おきます。
?洗濯機で脱水させて乾かします。(洗いは無し)
生地が乾いたら完成です。
もう一工夫
さらに一手間加えて自分らしい染めをしましょう。
・むら染めする。
生地をぐちゃぐちゃに丸めて染料につけ、最後までかき混ぜることなく染め上げる。染め粉の浸透にムラができ偶然の柄ができます。
・グラデーションに染める。
裾からゆっくりと染料につけて色の差をつける。裾だけ染料につけて10分おき、裾から20cmの所まで染料に浸し、また10分おくなど、一定の間隔をもたせて染め上げます。
・折り染めする。
生地をじゃばらに折りたたみ、タコ紐で縛る。そのまま染め上げるとめ粉の浸透にムラができ、幾何学模様ができます。
まとめ
染色のいいところは失敗がないところです。
色が全体につかなくても、それはむら染めになります。
赤色にしたかったのにピンクになってしまった時も、それもまたよしです。ピンクの上からもう一度、端だけ赤く染めればグラデーション染めになります。
つまり、失敗がないのではなく、失敗を技法に変えることができるのです。
染色初心者の方は是非思いっきり失敗してみてください。プロの染色家でも出せない色が出せるかもしれません。