マーケットサイトなどで自分で作った作品を販売するのは、ハンドメイドの大きな楽しみの一つです。でも、思うように売れ行きが伸びず悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
もしかしたら、気づかないうちに「売れない」方法を選んでしまっているのかもしれません。
販売方法別に、ついやってしまいがちな失敗例を挙げながら売れない原因を探っていきます。
マーケットサイトを利用している場合
写真を撮って情報をアップロードするだけでハンドメイド作品を販売できる、ハンドメイド販売マーケットサイト。その利便性でぐんぐん認知度が上がり、いまやハンドメイド作品販売といえばほとんどマーケットサイト経由といっても過言ではないほどです。
そんなサイト販売、手軽に始められるという魅力はありますが、実はいちばん難しい販売方法でもあるのです。
なにしろ写真と説明文しか手掛かりがない状態で購入することになるわけですから、作品の魅力を買い手にうまく伝えることが必要です。
説明文を適当に書いてしまっていませんか? 大切なアピールポイントである説明文は、しっかり丁寧に書きましょう。誤字脱字はもちろん、ネガティブな言葉や大げさすぎる表現も避けるように気をつけます。
また、写真もアピールポイントです。プロ並の写真を撮る必要はありませんが、背景や小物などにこだわって魅力が伝わる写真を撮りましょう。
ハンドメイドイベントで直接販売している場合
ハンドメイド専門イベントやフリーマーケットなど、店舗の形で直接ハンドメイド作品を販売できる機会も数多くあります。
作品を見て選べる対面販売では、作品の魅力がダイレクトに伝わります。でも、いくら魅力ある作品でもただ並べているだけではインパクト不足。この場合も「売り方」はとても大事です。
ディスプレイを考えてみましょう。作品を引き立てるようなディスプレイができていますか? 自分の作品の雰囲気に合った什器を用意して、自分らしい世界を演出しましょう。
個性あるディスプレイは人を惹きつけます。でも自分らしさにこだわるあまり、わかりにくいディスプレイになるのはNGです。作品はよく見えるように並べ、値札やショップカードも見やすい位置に配置します。
とくに値段は、わからないとお客さまも近寄りにくく感じてしまいます。買う側にとっては何より大事なことなので、きちんと明示するのがマナーです。
委託やレンタルボックスなどで販売する場合
アンテナショップやネットショップでの委託販売では、自分で説明文やディスプレイなどに工夫をこらすことはできません。このように売れる努力ができないケースでは、委託先との連絡を絶やさずできるだけ存在感を大きくするように心がけましょう。
販売の手間をすべて任せてしまえるのが委託のメリットですが、すべて任せっぱなしでは不安です。定期的に売れ行きを問い合わせたり、実店舗であればマメに足を運ぶなどして、委託先に自分の存在をアピールします。
自分でディスプレイするレンタルボックスの場合は、売れそうなディスプレイをいろいろ試す余地があります。全体のカラーを統一したり、什器で高さを出してみたりして限られたスペースを上手に使い、人目をひくディスプレイをつくってみましょう。
まとめ
ハンドメイド作品販売は趣味の範囲という方でも、もちろん売れないよりは売れたほうが嬉しいと思います。
売るためには作品の質も重要ですが、それ以上に見せ方が重要になります。写真や説明文、ディスプレイなど買い手にアピールする方法をよく考えて、売れる工夫をしましょう。
モチベーションが上がればよりよい作品を生み出す力になります。さらにそれが売れて……と、よい循環をつくっていけるといいですね。