ハンドメイドで使うさまざまな生地
生地と言っても布に限らず、ハンドメイドで使う生地にはさまざまな種類の生地があります。
・布
綿や麻、羊毛や化繊などを織ったり編んだりして作られているのが布です。
・皮革
皮革は動物の生皮を鞣して腐敗しないように加工した生地で本革の他にも、本革を真似て作られた人工的な合皮などもあります。
・フェルト
フェルトの生地は羊毛を織ったり編んだりすることなく、毛と毛を絡ませてシート状に作られた生地で切りっぱなしで使ってもほつれることがなく張りや厚みがあるので使いやすい生地です。
布の種類
布の種類には糸の織り方によってさまざまな呼び名があります。布の種類は豊富にあるのでよくハンドメイドで使われる布の種類について簡単にご紹介します。
・ローン
平織された薄手の生地です。ハンカチなどにも使われる生地でふんわりとした柔らかなワンピースやスカートを作るときに主に使われます。透けるので裏地を付けたり何枚か重ねて使うのが良いでしょう。
・ブロード/シーチング
ブロードやシーチングの生地は平織された生地でローンに比べて厚手の生地になります。ブロードは一般的な生地でよく使われます。シーチングはブロードに比べて厚みがあり、密度が低いのが特徴です。
・ツイル/デニム
ツイルやデニム生地は綾織された生地でツイルの方が薄手になります。適度な艶があり、張りがあります。一方デニム生地は厚みがさまざまあり、厚手のものはジーンズの生地として使われることでも有名です。どちらも丈夫な生地になります。
・ニット
ニット生地は織って作られた生地とは違って糸を編んで作られている生地です。スムースやジャージ、天竺生地などが有名です伸縮性がある生地になります。
皮革の種類
皮革にもたくさんの種類がありますが、動物の種類や加工の仕方、銀面を使うのか、床面を使うのかによっても呼び名が変わってきます。基本的な皮革の種類を簡単にご紹介します。
《動物の種類による分類》
・牛革
牛の皮で作られた革で牛の年齢や性別によってさらに細分化されます。
・馬革
馬の革です。牛の革に比べて柔らかくスムースな表面をしています。
・ピッグスキン
豚の皮で作られた革で表面に3つずつ穴が開いていて通気性の良いことが特徴でもあります。
・ゴートスキン/シープスキン
ゴートシップは山羊の革でシープスキンは羊の革です。ゴートスキンは風合い良く仕上がり、シープスキンは柔らかい仕上がりになります。
・ワニ/ヘビなどの爬虫類系の革
ワニやヘビなどの昆虫類の革はうろこ模様が美しい革です。他にもトカゲやカメなどの革があります。
《鞣し方や加工の仕方による分類》
・ヌメ革
ヌメ革はタンニン鞣しを行っただけの革の持つ色や風合いを生かした革です。時を重ねるごとに深みの出る味わい深い革でハンドメイドするのによく使われます。
・銀付き革
クロム鞣し後に染色を行い仕上げた革で、革の持つ美しい表面を生かした鞣して染色しただけの革のことです。ハンドメイドしやすい革になります。
・ガラス張り革
クロム鞣し後にガラス板などに貼り付けて乾燥させさらに平らになるようにバフしてから染色した革でエナメル革と同様に表面に加工が施されているので汚れや傷に強く鞄や靴を作るときに使われます。
・スエード/ベロア
床面をバフして仕上げた革でスエードはビロードのように柔らかく起毛させてあります。ベロアはスエードに比べて毛足が長く粗いのが特徴です。
・ヌバック
銀面をバフして起毛させ滑らかで柔らかい表面に仕上げた革です。スエードやベロアに比べて毛足が短く艶やかなものが多いです。
・型押し革
革に型を押して模様を付けた革で高圧プレスをして型を付けます。
・エナメル革
革の表面に樹脂の塗膜を作り光沢を出した革のことです。